ポルトガル
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ポルトガルの人口

ポルトガルの写真
4/10/15

住民

長い歴史の中で、イベリア人、ローマ人、西ゴート人、ムーア人など、複数の民族が混合してきたが、今日のポルトガル人は言語的にも宗教的にもきわめて均質である。アゾレスおよびマデイラ両諸島をふくめた人口は1067万6910人(2008年推計)で、人口密度は116人/km²(2008年推計)である。近年、都市化がすすんでいるが、それでも人口の3分の1は農村部に居住している。1960年代から70年代前半にかけて多数のポルトガル人が移民として海外に流出し、アフリカの植民地独立があいついだ70年代半ばには大量の帰国者をむかえた。90年以降は外国人移民が増加している。


都市と宗教

首都リスボン(人口56万4657人(2001年))はポルトガル最大の都市で、重要な港湾都市でもある。そのほかには、国内第2の都市であるポルト、古都で産業の中心地のひとつでもあるコインブラなどが知られるが、規模は大きくない。ほとんどの都市は海岸部に集中している。

信教の自由は憲法によって保障されているが、カトリック教徒が人口の9割を占める。近年、都市部と南部では教会にかよう人が減少しているが、農村部では、依然としてカトリックの伝統が根強くのこっている。公用語はポルトガル語である。

教育と文化

義務教育は、6〜15歳の9年間である。6〜9歳の第1期(4年)、10〜11歳の第2期(2年)、

ポルトガルの人口
ポルトガルの人口 © 写真

12〜14歳の第3期(3年)からなり、第2期の1年目(5年生)で、第1外国語として英語が必修。第3期の1年目(7年生)から、第2外国語としてフランス語またはドイツ語を選択してまなぶ。この基礎教育につづく学校としては、日本の高校にあたる中等学校(3年制)と職業学校がある。2003年度には、38万9000人の学生が高等教育機関でまなんだ。リスボン大学とコインブラ大学の創立は、ともに13世紀にさかのぼる。

リスボンには、科学アカデミー図書館、アジューダ図書館、国立図書館、軍事図書館などがあり、トーレ・ド・トンボ国立公文書館には、9世紀以降の多数の歴史的な文書が所蔵されている。ポルト、エボラ、ブラガ、マフラの地方図書館には、多数の希少本や写本が所蔵されている。

コインブラの美術館は16世紀の彫刻のコレクション、エボラの美術館はローマ時代の彫刻や16世紀の絵画のコレクションで有名である。リスボンの国立古美術館は、12〜19世紀の工芸品や絵画を所蔵している。またリスボンには、国立近代美術館や国立自然史博物館、考古学博物館などもある。


大西洋岸地域ではドルメン(巨石墳墓)、アルガルベ地方では鉄器時代の墓など、先史時代の遺跡が発見されている。ディアナ神殿、コニンブリガの都市遺跡、チャベスの橋などは、ローマ時代の建築物の代表例である。また西ゴートやイスラム支配の名残も国内にある多数の建築物にみとめられる。

14世紀はポルトガルの彫刻の黄金時代だった。ルネサンスとバロック期の彫刻は、ポルトガルの教会芸術の最高のものである。

民俗音楽は、イベリア半島の他の民俗音楽と似ており、カトリック教会の音楽、宮廷の吟遊楽人、放浪の吟遊詩人の音楽から影響をうけている。

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